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2005年4月22日 (金曜日)

「ほんまもん」土の壁

子供の頃、左官だった父が納屋の横で竹を割っている姿をよく見ました。その割竹は柱の間に渡した丸竹に藁縄でくくりつけられ、土壁の下地(小舞)になります。編み上げられた青竹の隙間から光が差し込むととても綺麗で、土で塗り隠すのがもったいないくらいです。壁土は粘土と藁を混ぜ合わせて寝かせたものを、コテで小舞の上に塗りつけます。何度も塗り重ねて乾燥を繰り返します。
土壁は仕上がりまでに時間と手間がかかりますし、仕上げ塗りは左官の技術も必要です。「早さ」や「省力化」を追い求める現代の家づくりでは、だんだんと敬遠され、使われなくなってしまいました。       
しかし厚みのある土壁は防音効果が高く、断熱性能も優れています。湿度の調節機能も抜群で、高温多湿である日本の気候風土に一番合っています。その上、土は何度でもリサイクル可能ですし、廃棄しても自然に帰ります。最近、専門家の間でも木の柱や梁と一体となって発揮される土壁の優れた耐震性能が改めて評価されるようになりました。
私にとって土壁は家づくりにはかかせない「ほんまもん」の壁なのです。地球にやさしいこの壁を、皆さんにもぜひ使って欲しいと思います。

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2005年4月 8日 (金曜日)

職人の道具箱

あなたは、道具箱をお持ちでしょうか?建築現場の大工さんはノミやカンナ、左官さんは大小のコテなどを納める、それぞれの職種に相応しい道具箱を持っています。その道具箱を見るとその職人の腕が判るという人がいます。手入れされた愛用の道具が整然と納められ、必要な物がすぐに取り出せるようになっている道具箱の持ち主は職人としての気概に溢れ、腕も一流だというのです。
また、段取りが良く、テキパキ仕事が出来る職人の仕事場は一日の作業が終った後、きちんと掃除が出来ていて片付いています。
専門的なことは判らない一般の方でも、仕事を頼む前に、そっと道具箱や仕事場の様子を見れば、信頼して任せられる職人かどうかの判断のひとつの目安になります。

真竹を竹割で割って竹小舞にします

Kote

コテ と 竹割

Komai2

竹小舞

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