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2005年5月13日 (金曜日)

柱の傷

「柱の傷はおととしの5月5日の・・・」。今も実家の柱にこの傷が残っていませんか?残念なことに、最近の住宅はビニールクロスなどの仕上げ材で柱を覆い隠すようになりました。
私は家の計画をする時、柱が見える作り方をお勧めしています。表に現すことで木を蒸れさせず腐りやシロアリの進入を防ぎ、痛んだ場合の修繕も容易に出来るからです。昔から日本の住宅は柱や梁などの家の骨組みを現して建築されていました。それは高温多湿の気候風土の中で必然的に形づくられた合理的な建築方法なのです。
年月を経て飴色になった柱とその傷は、そこで暮らす家族の記憶をとどめると共に、心やすらぐ木の心地よさを私たちに伝えているのです。

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