町並み
先日、着物の好きな私は、引田町の民家で古い着物を展示する催しがあると聞き遊びに出かけました。
引田町は江戸時代、大阪から荷物を運ぶ船が行き来する港町として栄え、今でも当時の面影を偲ぶことができる立派な建物が残されています。今回は、そのなかの引田御三家といわれる旧庄屋「日下家」、醤油業の「岡田家」(かめびし)、酒醤油業の「佐野屋」(旧井筒屋)の屋敷を展示会場として使い、見飽きることのない庭園や和室が、飾られた美しい着物や帯をいっそう引き立て、心に残る素晴らしい一時を過ごせました。
古い町並みが各地で失われていく中、引田町は熱心な街並み保存会の方たちを中心とした努力で、数年前まで荒れ放題だった井筒屋の建物を綺麗に改修し、新しい町おこしの中心として蘇らせることに成功しています。春のひな祭りや今回の着物の展示など、色々なイベントを通じて、歴史のある美しい町並みを積極的に活かしていこうとする町の人々の熱い想いが伝わってくるような素敵な催しでした。
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