古い建物を見学すると、最近の建物ではあまり見かけなくなったものを見つけることが出来ます。写真は、その一つで釘隠し(くぎかくし)という金物です。本来は、和室の長押(なげし)などに打ち付けられた太い釘を隠すために用いられていましたが、後に装飾として取り付けられるようになったものです。
左は貝づくし、右は橘でしょうか。築100年ほどの民家の長押に打ち付けてあった釘隠しで、古いものですがシンプルに図案化されていてとてもお洒落です。日本人は動植物などの特徴を捉え、デフォルメするデザイン力にたけていた民族だったことが良くわかります。
皆さんも、古い建物を見る機会があれば、ぜひ探して見てください。
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