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2007年1月26日 (金曜日)

廃棄物処理の視点からの住宅

住宅工事で発生した廃材は、中間処理施設で紙、金属、木クズ、廃プラスチック、畳、コンクリートガラその他など素材ごとに分け、それぞれを機械粉砕し、再利用可能なものはリサイクル原料として引き取って貰います。一番厄介なのは混合廃棄物のようです。

現在、廃棄物処理会社が処理に困っている建材の順位は

  1. 樹脂シート張り木質建材
  2. 化粧鋼板と石膏ボード
  3. 断熱複合パネル
  4. 遮音材付き合板フローリング
  5. 樹脂塗装した合板
  6. 化学畳、サイディングなど

です。特に、接着材で異素材を貼り合わせた複合建材や、異なる材料が混合成型されている物はその素材を選別するのも難しく、処理方法によっては有毒ガスが発生する危険もあり、多くの問題を抱えています。今、住宅に使われている新建材と呼ばれるものの多くがこれに当たります。

住宅建設は「早い、安い、きれい」を目標として来ました。しかし、リサイクル可能で分別しやすい建材について、作る側も買う側も、もっと真剣に考えないと、やがて住宅は大きなゴミと化して社会の厄介者になってしまうのではないでしょうか。

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