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2007年10月16日 (火曜日)

切り組み

香西のK邸の材の刻みが進んでいます。

土台、柱は桧です。構造材梁・2階柱は高知県嶺北地方の杉材です。
大工は、長尾の遠山棟梁です。

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棟梁の仕事は、とても丁寧で几帳面なその仕事ぶりにいつも感動します。

通し柱6本は高知県産材五寸の桧です。刻みが終わった段階で、小舞の間渡し竹の
位置の穴も開けてあり、後は上棟を待つばかりです。

湿度の変化で、材が反ったりゆがんだりしないように、毛布をかけて養生してあります。

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作業場、現場の整頓や作業終了時のきれいさは、やっぱりその仕事にも現れます。
今日は、搬入になった柱の番付けに作業場を訪れました。

1階の柱60本の中から、3方向見えるところ、和室の仏壇や書院周りは、あまり節を見せたくないので、なるべく無節のものを選んで、選定して行きます。

P1040726

この方向から2方無地の必要な柱の選定をしました。
木目の様子や、木の性質(曲がりにくさ)などを見極めて使う場所を選択します。木の上下を間違えるとたいへんです。
20~25本くらいを選定するのに、午前9時から午後6時まで掛かってしまいました。
この作業はとても気を使うし、1本がかなりの重さですので、敷き並べたり、まわしたり、横へ除けたりするだけで、少ししか手伝ってないのに、へとへとでした。
あとは大工さんにお任せして、帰りました。   ・・・・・・(-_-)情けないなあ

集成材ではこんなことは必要ありませんし、方向もありません。木目を見て選ぶ必要もありません。4-5枚の薄い板を張り合わせ、表面に木目柄の樹脂を接着剤で貼り付けている柱も多いと聞きます。きずがついたら、アイロンでしわ伸ばししながら無節の木目を貼り付けるそうです。
20年後、30年後も接着剤ははがれないのでしょうか?強度は心配ないのでしょうか?
私は疑問です。

50年100年と住み続けて欲しいから、私は集成材の柱は使いたくありません。
無垢の木で家を組み立てて、リフォームにも耐える構造体であって欲しいと思います。

P1040730

木は生長するときに枝を伸ばし、葉をつけます。柱には幹の部分を使いますが、成長の証である節が見えます。
枝が生きているうちに切られたときは、節は赤い色をしていますが、枯れ枝が残っている時があり、それが死に節となって黒く穴が開いたようになるときがあります。
木は、節がたくさんあるほど商品価値が下がります。でも強度は変わりません。
1等材は、その器量の悪さから、とてもお安いのです。(集成材よりもずっとです。)
でもメーカーの家は、ほとんどが集成材になっています。早く・綺麗にそして安くという経済効率から言うと、手間のかかる無垢の木は敬遠されてしまうのです。

どちらを選択するかは、家を建てる人の意識と、誰に建ててもらうかを選択する意思だと思います。
何も知らずに(知ろうとせずに)何千万もの借金をしないで欲しいと思っています。

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