【新築事例】「県建築士会高松支部長賞受賞!」高松市屋島町 H邸
「境界松のある家」
2008年3月竣工
施主自ら島の山から境界松を切り出しました。棟梁が丸太にちょうな掛けをして使っています。
追記:2009年香川県建築士会 高松支部長賞を受賞しました。
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この家の梁には、2本の松丸太が使われています。
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たくさんの職人さんにより家は作られます。
工事中はこんな看板が家の前に建てられていました。
工事に関わったすべての会社の名前が記されています。
村尾工務店さんのこだわり看板です。 -
まずは、玄関からどうぞ。
照明器具には、アイアンの飾り。奥さんの友人であるアイアンワークスさんの作品です -
門扉デザイン製作も同じ方です
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玄関の内部には、大きな敷き石があります。
宮城県の通称「泥かぶり石」
ハツリ後が水の流れる様子を表しています。
磨きと叩き仕上げして、いくつもの表情を見せています。製作は石彫家山田和弘氏。周りは、5分の玉砂利洗い出し仕上げとしました。 -
広々したリビングは10帖。
それに和室6帖、ダイニング10帖がつないで使えます。すべて開放すると26帖の空間になります。 -
奥さんの仕事上、和室は不可欠です。仕事室がこの和室とも繋がっています。
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これからは、間口2間、奥行き700の長い机と、たくさんの収納棚が、奥様の仕事場として大活躍することでしょう。
左に見える格子は、古い欄間を利用して作った引き戸です。組子が美しく、柿渋が落ち着いた色を出しています。 -
洗面所も、実験用流しです
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水周りは、ごくシンプルに費用を掛けず、ステンレスワークトップのみ取り寄せて、あとは大工さんに製作をお願いしました
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浴室は、ハーフユニットバス。壁天井は杉板を張りました。
家族がお風呂に入っても、まったく水滴が発生せず驚きです。とは奥様の言葉。「窓を開ければ乾燥しますのでカビ知らず。」なんじゃないでしょうか -
階段の吹き抜けから、丸太の松梁が見通せます。6..5mほどもある丸太がこの家の構造を支えます。
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子供室の窓からは、屋島がよく見えます。四季折々の山の移り変わりが見え、とても明るくていい環境ですね。
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この家には、屋根裏部屋があります。
ご主人の秘密の隠れ家・・・ -
丸太の加工は、大工の腕の見せ所です。水平垂直を出すのが難しい!
綺麗に納まっています。 -
幾重にも重なったように見える屋根が印象的な本格和風住宅になりました。
ご主人お手製の犬矢来が待ち遠しいです
犬矢来【いぬやらい】
円弧状の反りのついた割竹や細い桟木を並べた柵のこと。大概の場合、家の外側には石や砂利で作られた「犬走り」がありその上にかけられたもの。 -
この家を作るに当たって、家族全員で色々な事に チャレンジしてもらいました。 材料選びも、一緒に材木やさんやら、工房やらいろんなところへ行きました。とても家つくりを楽しんでおられて、私も楽しい時間を過ごせました。ありがとうございました。
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完成!
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お庭の様子
Image of
施主自らが木の切り出し
建築主の実家である小豆島の山へ大工、設計、施主皆で見に行き、この木を確認し、梁材として使うことに決定しました。
そして、施主自身が切り出しました。
松の木は敷地境界に立っていた為、切った後になって隣の敷地内であったということが判明したのでした。
快く譲って頂いたお隣さん、ありがとうございました。
おかげで、素晴らしい家になりました。
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