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2010年6月 7日 (月曜日)

文化遺産

  増井家住宅庭園・茶室 見学会に参加した。
てくてくさぬきの一環で 香川の文化遺産特別公開 「名匠:重森三玲の庭を味わう」 

高松市内の扇町にその建物はある。市内の数少ない戦災で焼けなかった地域である。

それは、昭和31年重森三玲60歳の作品(京都東福寺方丈庭園などが有名)。
茶の湯の師匠:松井松園さんが茶室と庭園を依頼

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斬新な石の配置、壁のデザイン。

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茶室への潜り戸が2重になっていたり

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内部の襖の桂離宮を思わせる斬新な、襖のデザインや、引手の変化に富む面白さ

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楽しくもあり、優美であり、待合いで退屈させません。

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使い勝手もとても良さそうです。

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茶室内部の壁は、さびが浮き出ていい風合いになっていました。

あちこちにある凝った意匠や材料、とても面白い茶室です。
何より維持管理している住み手自身が楽しんでいることがこのお宅の素晴らしいところですね。

もうひとつ、増井家に伺わせて頂いて、嬉しいことがありました。
私の父は左官ですが、生前中川工務店という所で仕事させていただいていました。先代の社長は茶人で、いろんな茶室を手がけていました。もしかしたら、こちらの仕事もしていたかとお聞きした所、太田さん(実家の苗字)はよくうちの仕事をしていただいていましたよとお聞きできたこと

父がした仕事を知らない私は、嬉しく拝見させていただきました。

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コメント

 いい建物がありますねえ。私も見に行ってみたいものです。
親の残した仕事を見つけるなんていいですねえ。

ひとつだけ、重森三玲ですよ。重森家は欧米の著名人の名前を子どもに付けています。したがって三玲は画家のミレーです。

投稿: 飴屋 | 2010年6月 8日 (火曜日) 08時37分

こんにちは。
いい写真みせてもらえてありがとうございます。

一度でいいから死ぬまでに茶室を施工してみたい。

私の親父は、大工でした。自宅の和室2間が遺作となりました。とうの昔に引退したのにこの部屋だけは俺が作ると言い張り、使い込んだ道具もないのに在り合わせの道具でよくもまあ作ったものだと感心しています。

息子に笑われないような仕事を残していかないと・・・・
これが一番むつかしいか??

投稿: どらえもん | 2010年6月 8日 (火曜日) 15時58分

美玲じゃなくて三玲。失礼しました。訂正しておきます。m(__)m
重森さんは、農家に生まれたとお聞きしましたが、ミレーとは知りませんでした。最初は絵描きを目指したのも親の影響だったんでしょうか。
松井荘園さんは、たいした方だったようです。
お庭も広く、沢山の山野草を栽培されていて、高松市内でお茶会が開かれるときは、必ず荘園先生のお庭からお花を貰って活けたとか。その人柄は息子さんにも受け継がれ入ると感じました。

投稿: 夢子 | 2010年6月 8日 (火曜日) 16時00分

どらえもんさん お久しぶり
茶室は、なんでもありなところがあったりでとっても面白いですね。こちらで、感心したのは腰壁の紙を高く2段貼ってあること。これは、着物の帯が狭い茶室の壁で擦れて痛まない様にとの配慮だそうです。施主のやさしい心がこの空間にあふれていると感じました。まさに「おもてなしの心」です。
自宅に建設すると好き放題出来ますよ。(*^_^*)

大工のお父さんですか、やっぱり血は争えない。建築がすきなんですね。
建築はよくも悪くも、形が残ります。
良い様でもあり、思うように行かない時もあり・・・・精一杯やるしかありませんね。

投稿: 夢子 | 2010年6月 8日 (火曜日) 16時18分

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