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2012年12月10日 (月曜日)

伝統建築

高知で伝統建築の講演会があり聞いてきました。

伝統的構法の設計手法作成及び性能検証実験検討委員会が実施したセミナーで、日本全国6カ所キャラバンツアーの高知県・竹林寺での実施でした。

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五台山竹林寺は四国霊場第31番札所。本堂は1644年建築、国の重要文化財です。セミナーは江戸時代初めに建てられた客殿にて開催されました。セミナーに先立ち(開始時間連絡手違いにより早く着いた人に)、名古屋工業大学教授の麓和善先生が、その部屋の壁・修復間違い部分の指摘や柱鴨居の面落ちの納まり、襖建込の時代による考え方など、面白いお話をお聞きできました。
ラッキー(*^。^*)

時代により考え方が変わり、それに伴い仕様も変更して行った建築の歴史は面白いですね。何気なく見ている物が説明して頂くと、目からうろこ(@_@)
最近、歴女が多いのも解ります。1

講義は伝統的工法の設計法・事例調査・知恵と工夫・現状とこれから。
限界体力や時刻歴応答の計算なしで、石場建ての住宅が建てられるようになる。そうなる日を願ってやまない、ほんとに真面目で伝統建築が大好きな建築関係者が100人近く講義を聞きに来られていました。

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検討委員会が実大実験までして報告・提案を作って国土交通省に基準法の中に位置づけを提案しているのに、建築学会が2013年伝統的木構造に関する解説テキストを発行するらしく、ダブルスタンダードになるかもって

東大と京大の派閥争いが、伝統的建築の研究分野でも起こっているような・・・・・地震に粘り強く耐えて今に残っている日本の建築文化を現代の住宅に生かせる方法は、まだまだ遠い気がしました・・・

栗林公園の菊月亭や玉藻公園飛雲閣のような開放的な建築は、今の建築基準法では建てられない。

残念

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